麻雀のシャンポン待ちは上がりやすい?当然知るべきメリット・デメリットとは

麻雀のシャンポンについて解説します。

シャンポンとはテンパイ時の待ちの形でシャボともいいます。シャンポン待ち、シャボ待ちなどと言われます。

シャンポンはあまり歓迎されるものではありません。なので上級者はシャンポンにならないように捨て牌を選択します。基本の待ちは両面待ちです。

シャンポンについて知れば上がりの確率を上げることができるでしょう。

 

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1.麻雀のシャンポン(シャボ)待ちとは何か?

シャンポンは待ちの一つ、別名シャボということもあります。

麻雀は上がるためには上がりの形をつくらなければいけません。同じ牌のペアが1つ、それと3牌セットが4つです。テンパイ(あと1牌で上がれる状態)にはいくつかのタイプがあり、その1つがシャンポンです。

シャンポン待ちは2牌のペアが2つある状態です。どちらかが捨て牌で出るか、ツモることができれば上がりです。

■このような形がシャンポンです

西か北が捨て牌にでるかツモでもってくることができれば上がりです。どちらかがでれば3牌セットになり、もう片方が2牌のペアになります。

待ちの形は全部で5つありますこの機会に覚えましょう
最低限覚えておきたい!麻雀の5つの待ちの形で一番理想の待ち方とはvol.6 
冒頭にシャンポンはあまり歓迎されないとしましたが、初心者の場合は基本的に両面待ちが一番!と覚えておきましょう。上手くなるに従い、他の待ち方でも上がりやすい待ちというのを覚えていきましょう。

2.麻雀シャンポン待ちのデメリット

テンパイの待ちの中で、もっとも一般的で上がりやすいのが両面(リャンメン)待ちです。シャンポンはあまり良い形とは言えません。

なぜならシャンポンで待つと上がりの牌が少なくなるからです。シャンポンで上がれる牌は最大でも4牌しかないからです。

2-1.「持ち持ち(もちもち)」の場合に注意

2種の待ち牌合計8牌のうち、すでに自分で2×2=4牌を使っていま。なので上がれる確率は低くなります。

さらにその4牌のうち、どちらかがすべて使われていることがあります。片シャボといいますが、そうなると待ち牌はさらに少なくなってしまいます。

また、「持ち持ち」という状況があります。持ち持ちとは例えばこのような状況です。

持ち持ちとは?

のシャンポン待ちですが、白も中も場に1牌も出ていないとします。序盤だったらあり得るのですが、中盤を過ぎでもこれらの字牌が1牌も出ていないというのは持ち持ちである可能性が高いです。

つまり誰かが同じようにと待っていると考えられます。この状況を持ち持ちといい、お互い「でないなあ?」とにらみ合っている状態です。いくら待っても出てくる可能性は低いです。

それに比べて両面待ちは最大で8牌あります。4牌しかないシャンポンに比べると倍の確率となり、いかに両面待ちが上がりやすいかわかるでしょう。

2-2.追っかけリーチに弱い?

麻雀はひとりでやっているのではありません。追っかけ※リーチといって、自分がリーチをかけているところに、他家がさらにリーチをかけてくる場合があります。

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相手が両面待ちだとすれば、8枚。自分はシャンポン待ちなので4枚。こういった時は少し分が悪いのです。

なのでシャンポンでテンパイになってもリーチをかけない選択も考えましょう。それは例えば以下のような状況です。

これはのシャンポン待ちです。状況にもよりますが、ここではまずリーチはかけません。なぜならツモでをもってくる可能性があるからです。

をツモることができればを捨てて

となり一気通貫(イッツー)という役が確定します。待ち牌はとなり、最大で4牌の上がり牌になります。

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もしをツモることができればもっとすごいです。を捨てると

という形になります。このときの待ちはわかりますか?

の部分に注目です。

この場合の待ち牌はです。そのいずれかが来るとこの部分で2つのメンツが出来上がるからです。

これを3面待ちと言います。最大で4×3=12牌、自分で一枚を使用していますから、11枚の待ちになります。

たった1牌違うだけでがらりと変わるのがシャンポン待ちなのです。

つまり、シャンポンのデメリットは「上がりにくい!」ということです。

典型的な3面待ちを覚えよう!
の待ち
の待ち
の待ち

3.麻雀でシャンポン(シャボ)待ちのメリット

シャンポンにもメリットがあります。一つは待ちが読まれにくいこと。もう一つは守備に適していることです。順に説明していきます。

3-1.シャンポンは待ちが読まれにくい

デメリットで説明した通り、シャンポンよりは両面待ちでテンパイをした方が上がる確率は高いです。なのでテンパイの待ちは両面になることが多くなります。

守備はそのようなことを基準に考えます。「相手はきっと両面待ちでテンパイに違いない」という仮説を立てるのです。
そうするとどうなるのでしょうか?例えばリーチをかけた人がを捨てているとします。もし待ちが両面待ちなら、このときも比較的安全になります。説明しましょう。

を捨てているということは
でテンパイをしていることは考えられません。※フリテンという麻雀のルールから、自分の上がり牌が河に捨ててあればフリテンと言い、ロンはできません。

つまりを捨てているということは、で上がることができないということになります。

同様に5と6にも言えます。5を捨てているなら2と8が、6を捨てているなら3と9が安全になります。

※詳しくはフリテンかスジについてのサイトをご覧下さい。
麻雀のフリテンがなぜわからない?スッキリわかる感動の覚え方がある
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ここではシャンポンのメリットについて解説します。

上記のように守備は「相手は両面である」という仮説で考えます。つまりシャンポンには「両面でない」というメリットがあるのです。

例えばを捨てていても

という両面で待つことができます。

守備を知っている人が「を捨てているなら、は比較的安全だな」と思っても、その逆を突くことができるのです。つまりスジで待つと上がりやすいということです。

3-2.安全牌になりやすい

シャンポンには安全牌になりやすいメリットがあります。安全牌とは誰かに振り込み(ロンされること)をする可能性が無い、もしくは少ない牌のことです。

■例えば

というシャンポンを持っているとします。この時誰かのリーチが入り、勝負を降りることにしました。何から切ればいいのでしょうか?

まず捨てる候補はですね。これは※チートイツやタンキ待ちの場合に危険な牌です。通常の場合では安全とされる牌です。なので第一候補になります。

その次に、が場と自分の手牌の中にどれだけ出ているかを見ます。壁の考え方です。

例えばがすべて場に出ていれば、で待つ人はほぼいません。なぜならメンツとして使いずらいからです。

の両面で待つ人がいないので、はほぼ安全です。誰かのテンパイやリーチが来て、勝負を避けるのならば9から捨てていきましょう。

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詳しくは「壁」についての記事をご覧ください。
麻雀の壁を知らなきゃ勝ち目はゼロ!読むだけでスグに使える手法が凄い

このように使いにくい牌をシャンポンで待つことによって、誰かのリーチに振り込みにくくなります

字牌や1.9などの端の牌でシャンポン待ちすると上がりやすいです。

4.どんな時にシャンポン待ちになるのか

シャンポンのデメリットとメリットを紹介しました。メリットはありますが、やはりデメリットのほうが大きいといえるでしょう。

なので上級者になるほどシャンポンになることを避けようとします。具体的には以下のような状況です。

 

2牌セットが4ペアある状況です。をツモる可能性を考えます。この時赤ドラのをツモで持ってきたとすると

は他の牌とつながりのない単独の状況です。ではを捨てるでしょうか?状況にもよりますが、それはあまり得策とは言えません。

この形には2牌ペアが多すぎるからです。1セットでいい2牌ペアを何組も持っていてもメリットはありません。

2牌ペアだけで作る七対子(チートイツ)役を目指すならまだしも、そうでないなら対子のどれかを捨てて広く受け入れを持ちます。

上がる確率が高いのはやはり数字の順番で出来た3牌セット、順子(シュンツ)なのです。そして順子になる可能性が高いのが両面です。特別な役を狙うのではない限り、できるだけ両面になるように牌を捨てるほうがいいでしょう。

順子ができるように捨て牌を選択していけば、テンパイがシャンポンになることを避けることができます。

5.麻雀のシャンポン(シャボ)待ちのよくある間違い

シャンポンになってしまうことはどうしてもあります。

最後にシャンポン待ちになる場合はできるだけ、字牌や1.9牌などの端の牌を選びましょう!

2~8の牌でのシャンポン待ちの場合は、すぐにリーチをかけるのはやめておきましょう。両面に変化するのを待つほうが良い作戦であることが多いです。

順子を目指していけばテンパイの待ちがシャンポンになってしまう状況も少なくなるはずです。

基本は両面待ちであることを覚えましょう!

6.まとめ

麻雀に絶対はないのですが、シャンポンは両面よりも上がる可能性が低い待ちです。

悪い待ちでのリーチは追っかけリーチに弱いことを覚えましょう

なのでシャンポンでテンパイをしてもすぐにリーチをかけなかったり、そもそもシャンポンにならないように捨て牌を選択するのがおすすめです。

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