チャンタとは?
1つの雀頭と4つの面子すべてに一九字牌が絡んでいる役。2役で食い下がりあり。
麻雀の役には、様々な特徴があります。明るい印象のある役がある一方で、対照的な役も存在します。
今回紹介をする「チャンタ」という役はまさに日陰の役ともいえます。役として格は上であるにも関わらず、「タンヤオ」と比較される役になります。
この役は、サンショク、イッツウ以上に狙わなければできない役です。配牌を見た瞬間からチャンタを頭に描き、完成させることは、麻雀の醍醐味でもあります。
まさにうれしい瞬間です!
チャンタの基本的な役の作り方や複合役などを説明しています。みなさんにもチャンタの魅力をぜひ知って欲しいと思っています。
この記事を読む事で、チャンタの有効的な使い方を身につけることができます。
1.チャンタ(混全帯么九)の基本
チャンタという役は、どちらかというと厄介な役になります。初心者が覚える麻雀の役は、初期段階で「※タンヤオ」「※ピンフ」を覚えます。
チャンタは、役の完成形は決して複雑ではありません。それでも、初心者にオススメできるような役だとは言えない役です。
ここでは、チャンタの基本についての説明をしています。まずは、チャンタという役の特徴を覚えましょう!
1-1.チャンタとは?
チャンタは、正式名称を「ホンチャンタイヤオチュウ」といいます。漢字で表記をすると、「混全帯么九」となります。
また、別名を「チャンタイヤオチュウ」と呼び、「全帯么九」と書きます。この言葉を略して、「チャンタ」と呼ばれるようなったと言われています。
チャンタは、1雀頭と4面子の全てに※么九牌を関連させる必要があります。基本役として知られている「タンヤオ」とはまさに対極にある役になります。
■チャンタ(混全帯么九)
チャンタは、面前だと二翻役で、副露をすると喰い下がりで一翻になります。役の作り方は難しくはありませんが、完成率は高くはありません。
※么九牌(ヤオチュウハイ) 一九字牌のこと
1-2.チャンタの聴牌の形
チャンタは、役が確定している場合と、上がりの時に確定する場合があります。様々な待ち方の復習と共にチャンタの聴牌を説明していきます。
役の性質上、カンチャン、ペンチャン待ちになるケースが多い役です。
■チャンタの両面待ち
待ち牌 の両面待ち
の場合は、チャンタは確定しますが、だと役がありません。この場合は※リーチをかけることで、役なしを防ぐことになります。
手牌によっては両面待ちで、ピンフを基本に高めでチャンタとなります。但し、チャンタを基準に考えると両面待ちはあまり相性が良いとはいえません。
■チャンタのペンチャン待ち
待ち牌 の辺張待ち
がでれば、チャンタが確定して上がることができます。ペンチャン待ちは、いかにもチャンタの待ちという感じの待ち方です。
■チャンタのカンチャン待ち
待ち牌 のカンチャン待ち
がでれば、確実にチャンタで上がることができます。辺張待ち同様にチャンタらしい聴牌の仕方だといえます。
■チャンタのシャボ待ち
待ち牌 のシャボ待ち
シャボ待ちの時は、既にチャンタが成立しています。ペンチャン、カンチャン待ち同様に理想的なチャンタの上がり方のひとつになります。
■チャンタの単騎待ち
待ち牌 の単騎待ち
聴牌時には既にチャンタが成立しています。自分の捨て牌によって、上がれる可能性も大きく変わる待ち方です。
■チャンタのノベタン待ち
待ち牌
チャンタをノベタンで待つ場合は、役の性格上ありえません。チャンタ役はすべての、メンツ、頭に一九字牌が絡んでいなければいけません。の牌があってはチャンタは成立しません。注意が必要です。
1-3.チャンタの注意点
チャンタで注意をしなくてはいけないことは、聴牌の時になります。両面待ちで待つときには、注意が必要です。
チャンタが成立する牌がでれば問題はありません。チャンタが成立しない方がでた場合は、役なしになります。
このように役なしになる危険がある時は、リーチをするのが基本です。ただ、リーチをかけたとしてもあまり良い聴牌ではありません。
また、チャンタは役の性質上、打牌が※中張牌になることが多くなります。特に終盤になると危険な牌にもなりやすいので、打牌には注意が必要です。
※中張牌(チュンチャンパイ) 数牌(萬子・筒子・索子)の2~8のこと。
2.チャンタはこんな時に狙おう!
標準的な配牌の時は、無理にチャンタをねらう必要はありません。麻雀役の基本でもある、「ピンフ」「タンヤオ」を目指すのが理想です。
配牌時に一九字牌が多い場合やドラが関連となれば、状況は異なります。もちろん、極端に一九字牌が多い場合は、※国士無双も視野にいれます。
特に役牌や字牌のドラなどがあれば、副露をしても問題はありません。早上がりができれば、チャンタの欠点も最小限にすることができます。
■チャンタを狙う配牌
上図を見て下さい。まずメンツ作りのポイントである※両面ターツがありません。これでは基本的にメンツは出来ずらいと考えます。こういった時は思い切ってチャンタを狙います。
※両面ターツ やと言った、両面を待つ形の連番で続くの2牌のこと
もちろんだけで上がることもできますが、それだけでは点数的に安くなります。少しでも打点が高くすることも大事ですから、チャンタ役を狙いましょう!
この場合に重要なことは、思い切ってやなどの真ん中の牌を捨てることです。チャンタは狙わなければ出来ない役です。
いろんな役の可能性を考えられるプレイヤーになって下さい!
3.チャンタの予備知識
チャンタの役の特徴や問題点なども理解できたと思います。ここでは、チャンタの由来や複合役について説明をしています。
3-1.チャンタの由来や語源
チャンタは、本来中国では使用されていない役になります。中国では、字牌の有無にかかわらず、「全帯么九(チャンタイヤオチュウ)」という役しかありませんでした。
日本でも元々は、そのような扱いでしたが、途中で「純全帯么九」が作られました。これが、現在の「純チャン」という役になります。
その後の日本では、2つの役を区別するようになりました。現在は、チャンタを「混全帯么九」で、ジュンチャンを「純全帯么九」と表記しています。
3-2.チャンタと同時に作りやすい役
チャンタは、タンヤオやピンフといった基本的な役との相性は良くありません。チャンタの癖にあまり影響を受けない役との複合役が多くなっています。
3-2-1.チャンタ+ヤクハイ(役牌)
チャンタとヤクハイの複合役です。ヤクハイは、※三元牌と※自風牌や※場風牌の刻子をそろえることで成立する役になります。
※三元牌(サンゲンパイ) 白・發・中のこと。
※自風牌(ジカゼハイ) 自家の風牌のことで、東家なら東、西家なら西になる。
※場風牌(バカゼハイ) 場の風牌のことで、東場なら東、南場なら南のこと。
■三元牌や風牌に関しては以下のサイトで詳しく解説しました。
今さら聞けない!麻雀の三元牌の意味と利用の仕方がわかるレシピ
知らないと恥ずかしい麻雀の風牌とは?場風・自風・客風の完全理解版
■チャンタ+ヤクハイ
チャンタ(二翻)+ヤクハイ(一翻)の三翻役になります。チャンタは副露しても上がれますが、喰い下がりがあるので、一翻減ります。
3-2-2.チャンタ+イーペーコー(一盃口)
チャンタとイーペーコーの複合役です。※イーペーコーは、同じ種類の数牌で、同じ順子を2つそろえる役になります。
※イーペーコ―に関しては以下のサイトで詳しく解説しました
麻雀役のイーペーコーとは?みんながよく間違えるポイントはココ
■チャンタ+イーペーコー
チャンタ(二翻)+イーペーコー(一翻)の三翻役になります。イーペーコーは、副露が認められないので、少々難易度が上がります。
もし上図の手牌での部分でも鳴いてしまうと、イーペーコー役も無くなってしまいます。イーペーコーはリーチ、※メンゼンツモ役と同じ面前役なのです。
3-2-3.チャンタ+サンショクドウジュン(三色同順)
チャンタとサンショクドウジュンの複合役です。※サンショクドウジュンは、同じ数字の順子を萬子・筒子・索子それぞれでつくる役になります。
※通称「サンショク」と言われます。人気役ですからマスターして下さい。
■チャンタ+サンショクドウジュン
チャンタ(二翻)+サンショクドウジュン(二翻)の四翻役になります。サンショクドウジュンは、花形役として人気のあった役なので、おぼえておきましょう。
このふたつの役の組み合わせはとてもよくあるケースです。チャンタを狙う場合はサンショクも必ず頭に入れておくと良いでしょう。
3-3.チャンタとジュンチャン
チャンタという役には、ジュンチャンという上位役があります。詳しくは、本文のチャンタの由来や語源の所で説明しています。
チャンタは、雀頭と面子すべてに「一九字牌」を関連させる役です。一方のジュンチャンは、「一九」牌だけを関連させる役になるので、難易度が上がります。
■チャンタとジュンチャン
チャンタ
ジュンチャン
チャンタは、面前二翻で、副露をすると一翻となります。ジュンチャンは、面前三翻で、副露をすると二翻になります。
3-4.チャンタに関連する格言
チャンタとは直接関係はありませんが、端の方の牌に関する格言です。2つ紹介しますが、比較的実戦でも納得できる格言になります。
3-4-1.伸ばすは外、かけるは内切り
手牌の中にとあったとします。この時に手を伸ばすのであれば、を打牌して、リーチならを切るという意味です。
手を伸ばす場合は、を打牌するとのカンチャンターツになります。この状態でをツモすれば、の両面ターツまで手が進められるということです。
リーチをかけるのであれば、を切るとのカンチャン待ちになります。それよりもを切って、の辺張待ちの方がロンの期待が高いという意味です。
実際の局面によっても異なりますが、大方間違ってはいません。もちろん実際の対局では、裏をかくことも必要です。
これは壁の考え方にもつながってきます。他家は安全牌のを打牌してくると考えられ、それによってが出やすくなってきます。
■壁の考え方を下記サイトで知って下さい
麻雀の壁を知らなきゃ勝ち目はゼロ!読むだけでスグに使える手法が凄い
3-4-2.端寄り牌で雀頭作れ
ベタオリであれば、関係はありませんが、回し打ちの時に使用します。他家のリーチに対して、順子や刻子などの面子は崩したくありません。
ターツや雀頭を崩すのであれば、端の牌で作った雀頭の方が、より安全な事が多いという意味です。一九牌よりも字牌が良いので、チャンタは比較的近いといえます。
4.チャンタの間違いとポイント
チャンタの間違いで最も多いのは、両面待ちでの聴牌で役がなくなることです。本文でも説明していますが、チャンタは両面待ちとの相性は良くありません。
上手く他の役と複合できていれば、チャンタが成立しなくても問題はありません。比較的単純なことですが、初心者の方は、特に注意をして下さい。
チャンタを狙うのであれば、カンチャン、ペンチャン、シャボ待ちがお薦めです。
5.まとめ
チャンタは、タンヤオと比べると対照的ですし、人気もありません。ただ、玄人好みの役でもあります。
麻雀を打つ人の中には、好んでチャンタをねらう人もいます。確かに、他の役と比べると待ち牌にも癖がでるので、厄介な役でもあります。
捨て牌は、中張牌が多くなり、※チートイツにも似て来ます。なので相手に少し注目を浴びせるにも効果的な役となります。
チャンタは簡単な役ではありません。狙わないとできない役ですから、サンショク同様に完成すればうれしい役です。この個性がチャンタの魅力でもあるので、役の完成形は覚えてあげてほしいと思います。
私も大好きな役のひとつです。
私は
麻雀をこれから覚えたい方。
リタイア後の余暇を充実させたい方。
への相談アドバイザーでもあります。
「ほんとうに何にも知らない私でも覚えられるの?」や
「他の健康麻雀施設で苦い経験をしたんだけど、どこもそんな感じかな?」
のような本気の意見など、健康麻雀に関してなら何でも親身にお答えします!
健康麻雀を楽しみたいみなさんのためなら何でもおまかせ!
「おまかせと言ってもあんた誰?」と思っているかもしれませんね!
ちゃんと信頼できる人なんだということを猛アピールさせて下さい。
・千葉県柏市で16年間健康麻雀をしている。
・ゼロ卓から20卓へと人が集まる巨大健康麻雀スペースにした。
・1ヶ月間に11卓の健康麻雀大会を16回運営できるところは日本でココだけ。
・初心者から経験者まで毎日60名の参加者がいる!
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