トイトイ(対々和)とは?
雀頭と刻子4つからなる役。2役で喰い下がりのない便利な役
麻雀の役には、点数に関係なく人気のある役と不人気の役があります。もちろん、完成までの流れや最終形の見た目なども関係していると思います。
数多くの役の中でも、比較的人気のある役が、トイトイです。二翻ですが、喰い下がりもなく、作りやすいので初心者に特に人気があります。
2枚あるから「ポン!」では困りますが、役牌やドラがあるなら積極的に狙って良いのかもしれません。ですが、4枚しかない牌の中で刻子を集めていくということは、そう簡単なことではありません。
今回は、人気役のひとつでもあるトイトイに注目をしてみました。この記事を読んで、人気のあるトイトイを巧みに使えるようになればと思います。
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1.トイトイ(対々和)の基本
トイトイは、初心者にとって強い味方でもあります。上がりやすいですし、副露(フーロ)をしても喰い下がりがありません。
また、役の特徴として、リャンメン待ちになることがありません。スジなどを利用して牌を読む相手には、有効的な役になることもあります。
ここでは、トイトイの役の基本的な作り方やテンパイの形を説明します。まずは、人気役トイトイの基本をマスターしましょう。
1-1.トイトイとは?
トイトイは、「対々和」と書きます。言葉の由来や語源は後ほど詳しく説明しますが、役としては覚えやすい形です。
雀頭と面子4つを刻子(コーツ)でつくる必要があります。槓子(カンツ)を混ぜても問題ありませんし、喰い下がりもないので便利な役です。
■トイトイ(対々和)
トイトイは、面前でも副露をしても二翻になります。他の役との組み合わせも多いので高得点にもつなげやすい役です。
1-2.トイトイの聴牌(テンパイ)の形
トイトイは、役の特徴でテンパイの形は、限られています。基本は、シャボ待ちかタンキ待ちになります。
■トイトイのシャボ待ち
待ち牌 とのシャボ待ち
トイトイで上がる時の最も基本と言える待ち方です。リャンメン待ちに比べると効率は悪いですが、他家が読みにくい利点もあります。
■トイトイの単騎(タンキ)待ち
待ち牌 の単騎待ち
※単騎待ちは、あまり良い待ち方ではありません。但し、字牌で待つのであれば、可能性は高くなります。
■トイトイの変則的な待ち
待ち牌 とのシャボ待ち?
最初に気がつく待ちは確かにのシャボ待ちです。ところがよく見ると他の待ち方も隠れています。
これを下図のように考えて下さい
↓
確かにであれば、トイトイが成立します。それ以外にでも※タンヤオで、上がることができます。
のところが、リャンメン待ちになっています。を見逃してしまうと※フリテンになってしまうので、注意が必要です。
麻雀のフリテンがなぜわからない?スッキリわかる感動の覚え方がある
1-3.トイトイ素材は5種必要ですよ!
トイトイを上がる時の注意点は、副露(フーロ)の回数になります。もちろんタイミングも大事ですが、2回までが理想だといえます。
また、中張牌(チュンチャンパイ)を鳴く時は、早めの方が無難です。終盤になると、他家からのフリコミに期待ができなくなってきます。
トイトイは、スジを使った読みができないので、ロン上がりも多くなります。最終的に他家が不要牌になりやすい牌で待つことが理想だと考えられます。
またトイトイの素材となるトイツは5つ必要だということも知って下さい。どういうことか解説します。
まずトイトイの完成の形を見て下さい。トイツ以上が5つあるのがわかります。これがトイトイです。
例えば下図A)のような配牌でトイトイを考える方がいます。トイツは全部で4つしかありません。これでは運よくトイツが4つ副露出来たとしても、今の時点ではトイトイが出来るかはわからないのです。
もうひとつトイツがなければトイトイは完成しないのです。最悪は役無しになってしまいます。
A)
それでは下図B)ではどうでしょうか?同じくトイツは4つです。これでもまだトイトイが出来るとは限りません。しかし、上例との大きな違いはがトイツであるということです。目標のトイトイが完成しなくても、さえ副露することができれば最悪だけの役で上がることができます。
B)
理想は下図C)です。これならトイツが5つありますから、運よ副露することができれば、トイトイが完成します。
C)
副露していけば下図のような聴牌(テンパイ)になります。おわかりでしょうか?
2.トイトイはこんな時に狙おう!
トイトイをねらうタイミングは、配牌時と序盤のツモの流れになります。刻子(コーツ)や対子(トイツ)が複数あることが理想の状態です。
前にも書きましたが、トイトイを完成させるにはトイツが5つ必要です。
また、ドラを上手く利用すると自然に上がれば満貫の状況になります。他の役との相性も良いので、積極的に複合役を考えるのもひとつの戦術です。
一方で、配牌時に順子(シュンツ)や塔子(ターツ)が多いようなこともあります。このような時は、トイトイよりも他の役を考えるべきです。
副露をしても喰い下がりがないことが、理由で無理にねらう人もいます。ただ、麻雀には不思議な流れがありますので、ツモの流れに逆らうのは控えましょう。
3.トイトイの予備知識
トイトイの基本的な役の作り方や狙い方のポイントは理解できたと思います。ここでは、トイトイの由来や複合役などを説明していきます。
3-1.トイトイの由来や語源
麻雀役の由来や語源の中には、歴史や中国の風習からきていると言われています。一方で、役ができあがった形から名称をつけたと言われているものもあります。
トイトイの場合は、諸説ありますが、その中からひとつを紹介します。手牌の中に対子がある場合の副露は基本的に「ポン」と言います。
この「ポン」という言い方が、昔の中国では、「対」(トイ)とも言っていました。現在は、役の名称を「※碰々和」と言いますが、昔は「対々和」とも呼んでいます。
※碰 【石並】という字です。
その「対々和」が日本に伝わったと言われています。ちなみに現在、使用されている「ポン」には、2つの物が出会うという意味があります。
3-2.トイトイと一緒に作りやすい役
トイトイは、役の特徴をいかした他の役との複合も多くあります。特に相性の良い役や上位役をねらう流れの役もつくれます。
3-2-1.トイトイ+タンヤオ
トイトイとタンヤオの複合役です。タンヤオは、一九字牌を除いた牌で構成される役になります。
■トイトイ+タンヤオ
トイトイ(二翻)+タンヤオ(一翻)の三翻役になります。喰いタンがなしの場合は、副露をするとタンヤオでは上がれません。上図の場合でもトイトイのみでタンヤオはつかなくなります。
タンヤオは、「断么九」と書きます。麻雀の役の中でも基本的な役なので、必ずマスターしましょう。
「么九(ヤオチュウ)」とは1.9地牌を指します。1.9地牌が無いのが「断么九」ですから、タンヤオと呼ぶのです。
■タンヤオに関しては下記サイトで詳しく解説しました。
麻雀のタンヤオ役の基本的作り方と知っているとスゴイその語源とは
3-2-2.トイトイ+サンアンコ
トイトイとサンアンコの複合役です。サンアンコは、手牌の中で、暗刻(アンコ)を3面子つくる必要があります。
■トイトイ+サンアンコ
トイトイ(二翻)+サンアンコ(二翻)の四翻役になります。上位役の※四暗刻が崩れたような時にもねらえる役です。
サンアンコは、「三暗刻」と書きます。漢字で書くと役のイメージがとてもよくわかる役のひとつです。
■サンアンコに関しては以下のサイトで詳しく解説しました。
3-2-3.トイトイ+ヤクハイ
トイトイとヤクハイの複合役です。ヤクハイは、※三元牌と※場風牌や※自風牌の刻子(コーツ)をつくることで成立します。
※三元牌(サンゲンパイ) 字牌の白・發・中のことで3枚そろって三元牌となる。
■三元牌に関して詳しくは下記サイトをご覧ください。
今さら聞けない!麻雀の三元牌の意味と利用の仕方がわかるレシピ
※場風牌(バカゼハイ) 東場の「東」、南場の「南」のこと。
※自風牌(ジカゼハイ) 自分の風の牌のことで、東家ならば「東」になる。
■風牌に関して詳しくは下記サイトをご覧ください。
知らないと恥ずかしい麻雀の風牌とは?場風・自風・客風の完全理解版
■トイトイ+ヤクハイ
トイトイ(二翻)+ヤクハイ(一翻)の三翻役になります。仮にトイトイが崩れてしまっても、ヤクハイだけでも上がれるので便利な役です。
ヤクハイは、「役牌」と書きます。副露をしても役として認められるので、確実に理解をしておきたい役になります。
3-3.トイトイと七対子(チートイツ)
トイトイとチートイツという役は、似ているようで似ていない役です。また、戦術面においても、どちらをねらうか迷うケースが多くあります。
戦術的に考えると、どちらも二翻ですが、場の流れによって判断が異なります。特に対子が4組くらいあると判断が難しくなると考えられます。
2つの役を漢字で書くと「対々和」と「七対子」で双方に「対」があります。これが、この2つを関連性がある役のように見る人がいる理由でしょう。
ところが、諸説ありますが、この2つの役の「対」には別々の意味があります。七対子の「対」は、「ついになる組」という意味があります。
従って、七つの対子という意味から「七対子」となったと考えられます。一方の「トイトイ」は、本文中の説を有力とすると違う意味になります。
トイトイの「対」(トイ)は、今でいう「ポン」と同じ役割でした。麻雀の役にも諸説あるので一概には言えませんが、このような考え方もあると思います。
3-4.トイトイに関連した格言
トイトイに関連した格言をひとつ紹介します。同時に初心者に大人気のトイトイについても説明しています。
3-4-1.トイトイにスジなし
トイトイをねらっている人に対して、スジ読みをしても意味がないということ。確かにトイトイにはリャンメン待ちがありません。
スジを使用した安全牌の探し方は、トイトイには無意味なのも頷けます。むしろ、ひっかけになっていることも多いので、表スジが危険牌になります。
ちなみに、チートイツに関しても、同様のことがあてはまります。チートイツは必ず単騎待ちになるので、更にスジは関係ありません。
■麻雀でスジはとても重要です。下記サイトで確認して下さい。
中級者にオススメ!麻雀スジ関連用語10選が「完璧」にわかる資料
3-4-2.初心者に多いトイトイ
格言ではありませんが、麻雀が下手な人を「タコ」ということがあります。「タコ雀士」は、定石から外れたことをする傾向があります。
結果として、稀にとんでもない上がり方をして周りを驚かせます。初心者やタコ雀士に多いのがトイトイです。
トイトイといっても、待ちの形が「単騎待ち」になり、中張牌で待ちます。本来であれば、なかなか出ませんが、タコ雀士は自らツモで上がります。
少し失礼な言い方になってしまいました。初心者でも上がれるところが麻雀の面白いところでもあります。健康麻雀ではそんな待ち方で上がったとしても全く問題はありません。
みんなが楽しむことが一番の目的だと考えています。
4.トイトイの間違いとポイント
トイトイの間違いとして考えられるのは、待ち牌の思い込みです。本文中でも触れていますが、必ず「シャボ待ち」か「単騎待ち」ではありません。
確かにトイトイを完成させるには、「シャボ待ち」か「単騎待ち」が基本です。手牌をよく見ると他の待ち牌も含まれることもあるので注意をしましょう。
トイトイに限らず、多面張には注意が必要です。
5.まとめ
トイトイという役は、比較的多く完成させることが可能な役です。結果的に多くの人が利用する役になっています。
トイトイを得意な役にするのは、あまりオススメしません。もちろん面前で、上がることを基準にしているのであれば、問題はありません。
基本的にトイトイねらいの場合は、副露が多くなりがちです。鳴く癖がついてしまうと、毎局のようにすぐに副露をしてしまいます。
必ずしも鳴くことが悪いとは言いません。ただ、初心者の方はできるだけ、面前でピンフを基本にするべきです。
面前で麻雀を打つのが正解という訳ではありません。麻雀が上手になりたいのであれば、まずは※ピンフからというのが基本になります。
私は
麻雀をこれから覚えたい方。
リタイア後の余暇を充実させたい方。
への相談アドバイザーでもあります。
「ほんとうに何にも知らない私でも覚えられるの?」や
「他の健康麻雀施設で苦い経験をしたんだけど、どこもそんな感じかな?」
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・千葉県柏市で16年間健康麻雀をしている。
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