字牌(ジハイ、ツーパイ)とは?
字牌は麻雀で使用する牌で風牌4種類と三元牌3種類あります
麻雀の牌には、マンズやソウズ、ピンズといった、数字の入った数牌と東南西北や白撥中などの字牌があります。
5,6年前に麻雀のトッププロの土田浩翔先生にサインを頂きました。その時に先生が書いた一言は
「字牌命!」です。そのぐらい重要な牌になります。
実は字牌は、使い方によって攻守で役に立つ牌で、上手に利用することが麻雀上達のポイントにもつながります。
今回はその字牌について初心者の方に分かりやすく解説していきます。
1.字牌の種類
字牌は、からなる風牌と、からなる三元牌の2種類に分類することができます。
それぞれの種類や特徴に注目してみましょう。
1-1.風牌(カゼハイ、フォンパイ)
風牌は、方角を示す「東西南北」の4種類から成り立つ牌になっていますが、麻雀では、「東南西北」で呼ぶようになっています。
風牌のぞれぞれの牌の呼び方は、東(トン)・南(ナン)・西(シャー)・北(ペー)と呼びます。
一般的には、を総称して、風牌と呼んでいますが、四風牌(スーフォンパイ)や四喜牌(スーシーパイ)などと呼ぶこともあります。
風牌は、状況によって場風牌をはじめ、門風牌、連風牌、客風牌という呼び方をする時もあります。
■場風牌
役牌のひとつで、東場ならのことをいい、南場ならが場風牌となり、役牌の資格がある牌になります。ばかぜといえばこのかのことを指します。
■門風牌
役牌のひとつで、親が東になり、反時計回りに南、西、北となりますが、自身の風牌のみが役牌として認められる牌で、自風牌と呼びます。通称「じかぜ、じぶんのかぜ」などと呼び、親の位置によって自分の役牌が決まります。
■連風牌
東場の時の、南場の時ののように、場風牌と門風牌の両方が重なると2翻役として計算されます。
東場でを持って上がると「ダブトン」といい、で南を「ダブナン」と呼びます。
■客風牌
の中で自分にとって役にならない牌のことを指します。つまり場風牌でもなく、自風牌でもない牌のことです。通称「おたかぜ」といえばこの牌のことです。
1-2.三元牌(サンゲンパイ)
三元牌は、の3種類からなり、順番通りに白(ハク)・撥(ハツ)・中(チュン)と覚えるのが基本的です。
三元牌のにそれぞれ正式な名称があり、「白板」「緑撥」「紅中」といいますが、その由来に関しては、諸説様々あります。
また、三元牌は場風に関係なく、常に役牌として利用できる牌になっていますので、早く上がりたい局面では重宝する牌になります。
2.字牌を最大限に活かす
麻雀で上達したいと考えているのであれば、字牌の使い方をしっかりと把握しておくことが必要です。
2-1.役牌とは?
役牌というのは、麻雀の役のひとつで、単独の場合は1翻役になる事が基本ですが、場と風の両方が重なれば2翻になります。
また、原則的に副露をしても役牌は認められるので、うまくドラがあれば、高得点で上がる事も可能になります。
2-2.自風牌と役牌の関係
三元牌は、のどれもが、3枚揃えば役牌として常に成り立ちますが、風牌は、常に役牌になるわけではありません。
基本的に自風牌と呼ばれる牌は、役として認められますが、それ以外の風牌は客風牌と呼び、役牌として、認められていません。
例)
A 東(親)
B 南
C 西
D 北
Aの自風牌は、東 客風牌は、南、西、北なので、東が役牌になれる牌
Bの自風牌は、南 客風牌は、東、西、北なので、南が役牌になれる牌
Cの自風牌は、西 客風牌は、東、南、北なので、西が役牌になれる牌
Dの自風牌は、北 客風牌は、東、南、西なので、北が役牌になれる牌
という形になります。
ですからいつも「親は誰か?」をきちんと把握してゲームを進めることが大切になります。
2-3.場と役牌の関係
自風牌は、自分の座っている席の「風」という解釈になりますが、場風牌は、場の「風」という事になります。
麻雀の半荘であれば東場と南場があり、東1局から東4局までを東場(トンバ)といい、南1局から南4局を南場(ナンバ)といいます。
■局と半荘に関してもっと詳しくは
知っておきたい麻雀のゲーム単位!局と半荘を誰にでもわかりやすく解説
東場の時の「東」と南場の時の「南」は、それぞれの場であれば、役牌をして認められることになります。
2-4.ピンフの雀頭になれる牌となれない牌
麻雀の役の中でも、作りやすく基本の役としても知られている「平和(ピンフ)」は、頭と呼ばれる対子と残りを順子で組み合わせて、両面待ちで聴牌にする役です。
字牌の中で、ピンフの頭になる事ができるのは、役牌として認められない客風牌だけになりますので、注意をする必要があります。
例)東1局 西家 全て両面待ち(東場で西家がポイントです)
■
東場なので、場風牌のは、ピンフの頭にはなれない。ピンフ役不成立。
■
は、客風牌なのでピンフの頭になれる。ピンフ役は成立。
■
が、自風牌なのでピンフの頭にはなれない。
■
三元牌であるはピンフの頭にはなれない。
3.字牌と役牌の弱点と注意点
麻雀は、早く上がる目的で役牌狙いに出る事も多くありますが、戦術として不向きな時もありますので、注意が必要です。
3-1.土田浩翔先生の名言「字牌命!」の真相とは
麻雀は配牌から序盤にかけ「上がれそうかどうか?」その方向性が決まると言って良いと思います。ここで伝えたいのは上がれそうにない場合のケースです。
私の感覚では30%ぐらいがそんなケースだと思います。
そんな時は思い切って字牌や、役牌を大事にして見てはどうでしょうか?例えば※チャンタ系、※ホンイツ、ホンロウ系の手牌ができるかもしれません。また他家にとって必要な字牌を鳴かせることなく進ませることもできます。
「字牌を簡単に出さない」出し時を遅らせることによって自分にとんでもなく良い効果が生まれるのです。
土田浩翔先生の「字牌命!」はそんな意味なのではないかと思っています。
3-2.後付けなしのルールの時
後付け無しのルールでやる時には、いくら三元牌などでも副露のタイミングによっては、役になりませんので、事前にルール確認が必要になります。
「後付け無し」とは役を後に付けてはいけないという意味です。三元牌の役で上がる場合は、から鳴く必要があります。
■後付けに関してもっと詳しくは
現代麻雀は「後付け」ルールが主流!(完全先付けルールが懐かしい)
3-3.二翻縛りの時
2翻縛りといって、2翻以上の役がないと上がれない対局で、三元牌などを鳴いてしまった場合は、残り1翻以上の役を作らなくてはなりません。
このような対局の時には、できるだけ1度目の他家の打牌で副露をするのではなく、2枚目の打牌で副露をする方が、有利に対局を進める事ができる可能性が高くなります。
よく考えて鳴く必要があるということです。「思わずポン!」と言って後で困ることのないようにして下さい。
3-4.副露は防御力低下の原因
役牌で上がるには、副露をするのが最短となりますが、副露を多くすると自分の手牌が少なくなるので、状況によっては安全牌が不足する危険性があります。
仮に、他家がを捨て※リーチをかけている時に、自分の手牌にが2枚あったとします。
確かにこの時にを「ポン」すれば、役牌が完成しますし、他家の※一発もなくすこともできますが、同時に完全な安全牌を2枚失う事にもなります。
自分の手が高得点であれば、攻撃も悪くはないといえますが、役牌のみなどの場合は、無理に鳴くよりも、確実に安全牌を確保しておくことが重要になるといえます。
これは初心者の方に非常に多いです。守ることも考えてね!!
3-5.癖になると面前ができなくなる
役牌に限らず、「鳴き麻雀」と呼ばれるような、副露を何度も繰り返す麻雀をやっていると、自然に面前で行う麻雀が苦手になる事があります。
戦況によって、早く上がらなければならない時は、役牌で上がる事を考えても良いと思いますが、あまり癖にならないようにするのが理想だといえます。
4.字牌の間違いとポイント
字牌の扱いで間違いが多いポイントは、「ドラ」と「ピンフの頭」だといえます。
字牌のドラも、もちろんドラ表示牌の次の牌になります。の風牌との三元牌は、別に扱う事になります。
→→→→→・・・
→→→→・・・
のように続きます。それぞれが別の扱いになるので、覚えておくことが必要です。
もうひとつ!
ピンフの頭は、役牌ではダメです。
東場のや南場のは、ピンフの頭にはなれませんし、自風牌や三元牌も対子にしたからといって、ピンフの頭にはなれません。
初心者に非常に多い間違いです。特には役牌とそうでない牌があります。「自分にとっての役牌は何か?」を常に意識して下さい。
ピンフ役を作る場合はその役牌が頭ではピンフ役がつきません。「ロン!」と言ってしまい、「それはピンフにはならないよ!」と言われないように注意して下さい。罰金の対象になります。
5.まとめ
麻雀で字牌をどのように扱うかによって、多くの戦術で用いる事が可能になりますが、間違えると邪魔な存在になります。
役牌として利用することも基本ですが、状況によっては、揃っている役牌を安全牌として、打牌してでも、他家への放銃を避けなくてはなりません。
麻雀は、上がる事よりも放銃を極力避ける事が、重要なポイントになりますので、戦術や戦況にあった字牌の使い方を目指しましょう。
私は
麻雀をこれから覚えたい方。
リタイア後の余暇を充実させたい方。
への相談アドバイザーでもあります。
「ほんとうに何にも知らない私でも覚えられるの?」や
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・千葉県柏市で16年間健康麻雀をしている。
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