形式テンパイとは?
見た目はテンパイだが、役がなくて上がれない状態のこと
揃っているはずなのに上がれないで終わってしまった。初めてテレビゲームで麻雀ソフトを遊んだ時によくある話です。
役を全く覚えていないような時期に起きる形式テンパイの現象です。一体どうして、上がれなかったのか疑問に思った人もいたと思います。
これは形的にはテンパイはしているが、役が何もなく上がれない状態。
実践の麻雀では、この形式テンパイをすることでトップになるケースが多いのを知っていますか?
この記事では、形式テンパイの事を様々な角度から説明しています。記事の内容を覚えれば、形式テンパイの疑問がなくなり今後に役立ちます。
1.麻雀の形式聴牌(ケイシキテンパイ)とは?
麻雀では、揃っているのに上がれない状態のテンパイを形式テンパイと言います。形式テンパイに関する意味や使い方について説明しています。
1-1.麻雀の形式テンパイとは?
形式テンパイは、ケーテンとも呼ぶテンパイの形のことです。上がれる見込みがない状態でのテンパイを形式テンパイと言います。
意味は、形だけのテンパイという意味になります。対局の終盤で無理やり副露をしてつくった役のないテンパイが該当します。
■形式テンパイの具体例
東1局 東家
もしも※面前(メンゼン)であれば※ピンフがつきそうな手牌です。しかし、副露をしてしまった事で、役は全くありません。この場合に形式テンパイになります。
※面前とは 鳴かないで自分のツモだけで手牌を作る事
1-2.麻雀の形式テンパイの得点メリット
形式テンパイのメリットは、流局の時に発揮されます。流局時にテンパイであれば、不聴罰符(ノーテンバップ)を払わなくてすみます。
■不聴罰符(ノーテンバップ)の仕組み
流局時にテンパイをしている人に対して、不聴の人が得点を支払うルールです。
■対局者 A君・B君・C君・D君
テンパイ A君 不聴 B君・C君・D君の場合
A君 +3,000点
B君 -1,000点
C君 -1,000点
D君 -1,000点
テンパイ A君・B君 不聴 C君・D君の場合
A君 +1,500点
B君 +1,500点
C君 -1,500点
D君 -1,500点
テンパイ A君・B君・C君 不聴 D君の場合
A君 +1,000点
B君 +1,000点
C君 +1,000点
D君 -3,000点
図を見るとわかる通り、形式テンパイでも不聴の人から得点を受け取れます。仮に自分だけが、テンパイであれば、+3,000点となります。
この形式テンパイでの点棒のやりとりは意外に大きいことを理解して下さい。1000点払う方と3000点貰う方では、4000点の得点差がつくということです。
この「プラス+」と「マイナスー」による得点差はいつも頭に入れておきましょう。
また、自分が親の時は、流局で親が流れてしまう事も防げます。親の基本は連荘をする事ですから、他家の時以上にテンパイにこだわる必要があります。
これを「親のテンパイ連荘(レンチャン)」と言います。
1-3.麻雀の形式テンパイが認められない?
形式テンパイはルールによっては、認められない時もあります。一般的に形テンなしと言われたら、形式テンパイは認めていないという事になります。
形式テンパ」と※喰いタンは、人によっては嫌う事もあります。そのような時は、「喰いタン、形テンなし」というルールになる事が多いといえます。
※喰いタン 副露(鳴くこと、他家から牌をもらうこと)をしてタンヤオで上がる事
1-4.麻雀の形式テンパイでも上がることが出来る2つのケース
形式テンパイは役の無い、上がれる見込みのないテンパイと説明しました。それでも上がれる2つのケースが存在します。
■嶺上開花(リンシャンカイホウ)での上がり
1-1章での例です
東1局 東家
この時にをツモって来て、槓をした場合に牌を補充するために嶺上牌からツモを行います。嶺上牌のツモで上がる事を嶺上開花(リンシャンカイホウ)と言います。
嶺上牌とは下図のドラの左側の4枚を指します。
■海底(※ハイテイ)や河底(ホウテイ)での上がり
1-1章での例です
東1局 東家
で形式テンパイさせていたところ、局の最終ツモ牌で上がることができました。これを海底(ハイテイ)といいます。
また局の最後の打牌を「ロン」で上がる事は、河底(ホウテイ)となります。
最後の牌でかをツモかロンできれば上がることができるというものです。実践ではよくあるケースです。
2.麻雀のテンパイの種類
ここでは、テンパイの種類を形式テンパイも含めて説明しています。形式テンパイ以外にもあるテンパイも同時に覚えておきましょう。
2-1.リーチのテンパイ
テンパイの中でも一番他家にわかりやすいのがリーチでのテンパイです。リーチはテンパイ宣言をする役です。念のためリーチの説明を致します。
■リーチ役の条件は4つ
1.面前であること
2.待ちの形が両面であること
3.すべてのメンツが順子であること
4.頭が役牌でないこと
■リーチに関してもっと詳しく知りたい方は
麻雀でトップを独占するリーチ判断の5つのポイントとはvol.15
■リーチのメリットとデメリット
メリット
1.確実にテンパイしているので相手への圧力になる
2.手牌に役が無い場合にリーチ役をつける
3.裏ドラによる高得点が期待できる
デメリット
1.手牌を変えることはできない
2.1000点棒を出さなくてはいけない
3.上がり牌以外のどんな危険牌も捨てなければいけない
4.相手にテンパイがわかってしまう
2-2.ダマ聴(ダマテン)
面前でテンパイをしている状態で、あえて立直をしない戦術をダマ聴といいます。立直よりも待ち牌を予想されにくいので、この戦術をする事もあります。
また、立直をしてしまうと、他家の立直に対して、安全牌を切る事ができません。ダマ聴であれば、明らかな危険牌は、打牌しなくて済みます。
つまりダマ聴はいつでも下りることができるのです。
■ダマ聴をする場合はどんな時か?
1.リーチをかけなくても十分に得点が高い
2.上がり牌が少ない
3.テンパイしたのが遅い(流局間近)
4.持ち点がかなりあり、さらりと局を進めたい(リーチより上がり易い)
5.ドラ待ちなどリーチをかけるとまず上がりが難しい
6.いつでも下りられるようにしたい
上記はダマ聴のメリットになります。それではダマ聴のデメリットは何でしょうか?それはテンパイを相手に悟られていない分、相手が好きなように自分の手牌を進めることが出来る点です。
つまり相手への圧力がかかっていない状態です。
2-4.副露してのテンパイ
もちろんポン、チー、カンをした状態でのテンパイもあります。例えば下図での2例です。他家から欲しい牌をもらいますからテンパイしやすくなります。鳴くことでピンフ役やツモ役などでは上がることはできません。
鳴く事で手持ちの牌も少なくなります。そうすると相手に手牌を推測されやすくなります。ただリーチと違い、テンパイしているのかどうかが少しわかりずらいと言うのも事実です。
■※トイトイの例
■※ホンイツの例
■副露テンパイのメリットとデメリット
メリット
1.テンパイが早い
2.上がりやすい
デメリット
1.手牌が読まれやすい
2.放縦確率が高くなる
2-3.形式テンパイ(ケイシキテンパイ)
形式テンパイの意味や状態は既に説明しています。ここでは、形式テンパイは戦術としてどうなのかを簡単に説明しておきます。
形式テンパイは、上がれないテンパイですから、序盤で積極的に狙う戦術ではありません。上がる事はできないのに、他家に放銃する危険性はまだ残っています。
ゲームの終盤になり、不聴罰符を避けるための形式テンパイは当然効果的です。または、自分が親の時に親が流れる事を防ぐための形式テンパイも良いと言えます。
それ以外の理由で積極的に形式テンパイを狙うのは、あまり得策ではありません。他家の状況次第ですが、形式テンパイにこだわって放銃をするのは避けるべきです。
■形式テンパイのメリットとデメリット
メリット
1.テンパイ料がもらえる
2.相手への圧力になる
3.親の連荘につながる
デメリット
1.放縦確率が高くなる
■テンパイに関してもっと詳しく解説したサイトは下記です
これさえ読めば麻雀のテンパイはわかる!みんなが悩むリーチ判断と待ちの種類
ケース別解説なら簡単!麻雀テンパイ(聴牌)に一歩近づくための打ち方とはvol.14
3.麻雀の形式テンパイの特殊なパターン
形式テンパイは基本的に役がないので上がれません。ルールにもよりますが、形式テンパイの状態からでも上がれる事もあります。
また、形式テンパイがルール以外で認められないケースもあります。形式テンパイの特殊なケースをみていきましょう。
3-1.麻雀の形式テンパイが認められない特例
基本的に形式テンパイは上がれない状態の事を言います。中には特殊なケースで形式テンパイが、認められないケースもあるので注意が必要です。
■形式テンパイが認められないケース
一見するとテンパイなのですが、待ち牌の「③」は既に槓で無くなっています。このように、自分の手牌で牌を全て使用している場合は、テンパイになりません。
仮に、他の人の槓や捨て牌で待ち牌が無い場合は問題ありません。あくまでも、自分の手の中での問題になりますので、注意が必要です。
3-2.形式テンパイはマナー違反なの?
形式テンパイはルール上、認められていれば、立派な戦術です。しかしながら、形式テンパイを良いと思わない人も多くいるのも事実です。
親でもないのに、副露をたくさんした挙句に形式テンパイだったとします。確かに、見方によっては場を荒らしているだけのようにも見えます。
麻雀にはルール上の問題はなくても、マナーとして敬遠されることもあります。ルールにないからと何でもやっても良いという訳ではありません。
但し、形式テンパイは、ルールで禁止していなければ、何も問題はありません。戦術のひとつとして、必要であれば使用をすることは自由だと考えられます。
どうしても、形式テンパイを認めたくないという人がいるとします。このような時は全員で事前に確認をしておくのが最善だと考えられます。
4.麻雀の形式テンパイの間違いとポイント
形式テンパイの間違いに多いのが、ルール上で認められていない場合です。特に喰いタンとセットで、形式テンパイを禁止している事があります。
ルールの確認を怠ると、自分の戦術上で苦労をすることになります。また、場合によっては大きなトラブルになる事もあるので、注意が必要です。
特に初めての雀荘では、様々な独自ルールを採用している事もあります。遠慮をせずにメンバー(従業員)にルール確認をする事をおすすめします。
また形式テンパイを覚えたからと言って早い段階で狙うことはあってはいけません。あくまでも自力で上がれないと判断した場合の苦肉の策です。中盤の最後から終盤になって考えることだと思って下さい
5.まとめ
形式テンパイを認めるかという問題は実際に難しいと言えます。あくまでも、自分の打ち筋によって異なる考えがあるからです。
例えば、野球のバントや盗塁という作戦があります。日本の野球では、大差で勝っていても、バントや盗塁を行います。
ダメを押すという意味と最後まで勝負はわからないという理由です。特に高校野球などは、最終回まで勝負の行方が決まらないという印象があります。
ところが、諸外国では、この大差でのバントや盗塁は、マナー的に嫌われます。手を緩めずに攻撃する事は相手の侮辱につながるからだそうです。
あくまでも、この例は、日本と外国との文化や考え方の違いです。ただ、麻雀でも形式テンパイを好む人と好まない人がいるのは当然だといえます。
従って、ルール上で認められていれば素直に受け入れるのが当然です。ルール的に問題がないのに、批判的な言動をする方がマナー違反だと考えられます。
私は
麻雀をこれから覚えたい方。
リタイア後の余暇を充実させたい方。
への相談アドバイザーでもあります。
「ほんとうに何にも知らない私でも覚えられるの?」や
「他の健康麻雀施設で苦い経験をしたんだけど、どこもそんな感じかな?」
のような本気の意見など、健康麻雀に関してなら何でも親身にお答えします!
健康麻雀を楽しみたいみなさんのためなら何でもおまかせ!
「おまかせと言ってもあんた誰?」と思っているかもしれませんね!
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・千葉県柏市で16年間健康麻雀をしている。
・ゼロ卓から20卓へと人が集まる巨大健康麻雀スペースにした。
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