誰も教えてくれなかった麻雀の押し引きはプロから学べvol.25

麻雀はひとりでやっているわけではありません。相手からリーチがかかったり、鳴き仕掛けも入ります。他の3人もみんな上がりに向かっています。

例えば前半でタンヤオなどで鳴き仕掛けができると判断した場合に最初からどんどん鳴いても良いのでしょうか?そんなに高くもない手で前半からポンチーしても良いのでしょうか?

そういった感覚というのは非常に難しいところです。早すぎても遅すぎてもダメということです。

相手の手牌は、明らかに高そうな手牌もあればそうでもない場合もあります。状況は様々ですが、そんな相手からの攻めに対して自分はどう対処すれば良いのでしょうか?

守るべきか攻めるべきか?

そういった「押し引き」のバランスについて解説したいと思います。マルジャン放送局のトッププロの麻雀を参考にしながら解説していきたいと思います。読んで頂ければ少し感覚がつかめると思います。

vol1-vol25

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1.親の場合は基本的に上がりを目指す

配牌を見てどうやって上がるかをまず考えます。面前のみの手配か?それとも鳴き仕掛けの出来る手配かです。安い手であっても上がることをまず考えます。

1-1.マルジャンより例題1

下図を見て下さい。親の5巡目の手配で、ドラはです。両面のターツはありません。ピンフには程遠くちょっと苦しい手配ですが、鳴きタンならテンパイまで行けそうです。しかし、sz4-32のポンはあまりお勧めできませんね。ドラ側そばなので簡単に鳴ける部分ではありませんが、出来ればのチーから行きたいところですね。

その後上家のリーチが入り赤ドラのをチーします。すると下家からもリーチがかかりますが、行けるところもで行けと言う感じで攻めの状態です。しかし、ピンズの危険牌を引けば安全牌のを落としながら降りることも考えての攻めでした。

1-2.マルジャンより例題2

下図を見て下さい。親の手配で上家からリーチがかかっています。ドラを早めに、そしてが通っているのではないという読みでを捨てて押しています。しかしsz6-32と危険牌を2種類引いた時点で「引き」となります。親でしたがいけるところまで行き、ここからwz7-32を捨てて降ります。

見るべきところは切りです。一見するとドラそばですから怖い牌ですが、からを早めに捨てるわけがなくを押しています。こういった判断が即座にできるようになれば良いですね!

2.勝負手がくれば勝負する多井プロ!

高い手牌でテンパイしている場合に、相手からリーチがかかりました。どう対処したら良いでしょうか?自分の持ち点は、トップですがまだ2着とは僅差です。まだまだ最後までわからない状況です。

2-1.マルジャンより例題

下図を見て下さい。ドラのをポンしてテンパイしたところに、下家からリーチがかかりました。とてもピンズが高い捨て牌です。ドラポンに対しても臆することなくリーチをかけてきたわけです。そこそこの手かもしれません。

もしかするとホンイツ?メンチン?かもしれません。多井隆晴が次に引いて来たのは危険牌のです。その後一発で放縦し、裏ドラが3枚載ってしまい12000点の放縦となります。

しかし全く後悔はしていません。結果は最悪でしたが、このケースで彼はこう言っています。

この場合降りているのが偉い訳ではないと。5.6万点持っていてトップが確定していて放縦すればぬるいですが、トップが確定していない状況ではそれで良いという見解です。

要するにトップを取りに行くための「押し」ということです。


難しい見解だと思います。5.6万点あれば行っても良いような気もしますし、僅かな僅差トップなのでとりあえず超危険牌のピンズなので「降りるのではなく打で打ちまわす」という考えもあるからです。

ハネマン12000点は結果論ですが、大事な事は、このケースの放縦でも後悔していない点にあります。「押す」と決めた場合の放縦だからなのでしょう。その辺がトッププロの素晴らしいところなのかもしれません。

3.山にまだある思えば押しのリーチの多井プロ

カンチャン待ちでテンパイしました。その場合にリースするかどうかです。

3-1.マルジャンより例題

下図を見て下さい。対面の親から仕掛けが入っています。カンチャン待ちのドラ2でテンパイしています。カンドラもあります。ここは両面への変化を待つというより、対面の親のマンズの切りが早いため、は持っていないだろうと言う考えです。少なくともひとりはということです。

待ちは悪いですが。山にまだあるという読みで押します

4.テンパイならば押す井出名人

4-1.マルジャンより例題

マルジャンでの井出洋介プロです。下図を見て下さい。かなり放縦が少ないと本人も言っていますが、11巡目に薄いを引き打でテンパイしますがリーチをしません。ドラのが見えてない分慎重なようです。その後危険牌のを引いてきますが、テンパイしているので押しています。


次巡のツモがでこれはドラ近のスジですからさすがに捨てるわけにもいかず打となります。も決して安全ではありませんが、テンパイなので押しています。リーチしなければやはり手替わりというか、危険牌での放縦を避けることができますね。

5.テンパイ料も重要!押す時は押す多井プロ!

5-1.マルジャンより例題

下図を見て下さい。南2局南家39000点のトップ。決して安全圏ではありません。親がそしてドラのまで落としています。配牌から手が良さそうです。注意を払いながら打ちまわします。13巡目にやっと親からリーチがかかります。16巡目に親の現物のでテンパイしたこともあり、形式テンパイ料も大きいです。ここはワンチャンスで打とします。

そして下図です。その後かなり危ないも押しますが、を持ってきた時点でさすがに降りました。わずかな上がり、テンパイ料を狙っての押し引きですが見ごたえあるところでした。

ワンチャンスでの押しですが、後半でのテンパイほどあてにならない部分になります。ギリギリのところでこの場合は通りましたが私は危ないと感じました。


6.南3.4局トップ目の多井プロ

改めてそのガードの強さを確認して欲しい。やはりこのぐらいのガードが高くなければいけないということか。そして相手に攻めこまれた時の一瞬の引き出しの多さはさすがです!

6-1.マルジャンより例題1

下図を見て下さい。南3局44100点のトップ、ドラは。ションパイのを引いて来ました。それを捨てて自分から鳴かせるつもりはありません。を捨てればのインシャンテンでしたが・・・

ネックネックのインシャンテンではあまり意味が無い」と語っています。そこで打となります。


また親の捨牌からマンズが危なそうだったので、序盤にマンズ2マンズ3と落としています。自分の上がりというより、かなり警戒しての引きながらの打牌でした。やはりこれぐらいでないと不意打ちのダマテンを食らってしまうということでしょう。

6-2.マルジャンより例題2

そして6-1章からの続きです。オーラスを迎えています。がむしゃらに上がりに行く雰囲気はありません。も今のところ捨てるつもりはありません。そして場を見て「ソウズが高そう」としています。


6-3.マルジャンより例題3

そして6-2章より親の連チャンで続きます。局面は配牌よくイッツウのみで上がる仕掛けをしたところ、親がドラのをカン、そして上家からリーチがかかり、親からも追っかけリーチがかります。一気に形勢不利に!

そしてツモで、親に上がられるよりは上家に打ち込んだ方が良いと判断しての、安全牌のではなく打としました。数秒でのこの判断はなかなか多井プロでないとできない事のように思います。そのぐらいの打牌です。結果は上家にはロンしてもらえず、その後下家が上がり、終局となりました。

最終局は順位争いのため全員が押してきます。そのなかで多井プロの引き出しの多さを感じ、見事な引き方だったと思います。

7.まとめ

今回は戦局の中での、押しと引きについてトッププロの打ち筋から解説しました。感じた事は自らの手配と場況を見ているわけですが、場況へのウェイトがかなり大きく感じました。

それは場ありきだということです。極端に言えば相手の捨て牌が良ければ引きというようなことです。いつリーチがかかるかわかりません。事前によくアンテナを張って準備する必要があると言う事も言えます。

そして攻めるべきは押すということです。

こういった感覚は中々簡単に身に付くわけではありません。麻雀の判断が数秒で行うものだからです。そのことは自分のツモ番が回ってくる間にもっと見て考えるものかもしれませんね。

南3.4局では全員が順位を上げるための攻めになります。トップ目の場合の守る打ち方というのも勉強になりますね。みなさんも少しずつステップアップできたことでしょう。あとはとにかく実践あるのみです。

手に入れた知識を実践でどんどん試す練習をしていくと良いですよ!