麻雀を始めたばかりの方に必ず覚えてもらいたい言葉に「スジ」があります。両面待ちもスジの待ちになりますし、スジがわからないと待ちがわからないこともあります。
同じ種類の牌が重なり何を選んで捨てれば良いのか?待ちは何か?重なるほどわかりづらくなるものです。
今回はスジを知り、効率的な牌の選び方、自分の手牌が何待ちかがわかるようにポイントを解説したいと思います。
スジを覚えることで捨て方もわかるようになり、上手く行って上がれば楽しいですからぜひ覚えて下さい。今回はpart1としてスジから待ち牌と切り方がわかる仕組みを解説します。
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1.麻雀のスジとは3をプラス、マイナスした関係
ズバリ簡単にいえばそういうことです。ある数字に3をプラスしたりマイナスしたりしてみて下さい。
例えば1に3をプラスすれば4ですね!4から3をマイナスすれば1ですよね!この1と4の関係をスジと言います。
全部書いてみます。下のようになります。
“スジは語呂で覚えよう”
- 1-4-7 イースーチー
- 2-5-8 リャンーウーパー
- 3-6-9 サブローキュー
麻雀をやっているとこの語呂を良く耳にします。最初はなんのことかわからないはずですが、スジのことを語呂で言っているのがわかってきます。
まずはこれをしっかり口に出して覚えて下さい!
2.待ちはスジの関係になる事が多い
は両面待ちです。かのどちらかがくればシュンツが完成しますね。このとの関係がまさしくスジになります。
初心者の場合、がくれば上がりだと安心してしまっている場合があります。を忘れてしまっているのです。待ちはスジの関係にあるわけですから、ひとつがわかったら3をプラスマイナスして考える事が大事です。
でアガリだと思えば、やはどうかな?と考えてみましょう。でも上がれることに気が付くはずです。
それなら簡単だよーと思ってしまうかもしれません。麻雀は同じ種類の牌が増えてくると複雑でわかりづらくなります。少し難しいケースで考えてみましょう。
2-1.イーペーコーの場合の待ちもスジ
上図を見て問題です。
何が来れば2メンツできるでしょうか?
麻雀でイーペーコーという役があります。それは同じメンツが2ヶ出来ればイーペーコーという役が付きます。なので、が来れば上がりだ!と思ってしまいがちです。
でもほんとうにそれだけでしょうか?
のスジは、とですが、このふたつでも考える必要があります。さすがにではメンツが出来ないことはわかります。ではどうでしょうか?がくれば、
とのメンツができますね。ですから答えは、とになります。
初心者の方は良く牌を並び変えて考えてしまいますが、並び変えないで頭の中で
で2メンツできると思えるようにならなくてはいけません。何度も見慣れることで自然とわかるようになりますから心配ないですよ。
2-2.麻雀でよくある3面待ちのスジ1-4-7
上図を見て問題です。
何が来れば2メンツできるでしょうか?
もしかするとが最初に思いつくかもしれません。
との2メンツできますね。
でも他にもありませんか?
がわかったら、ではどうかな?と考えましょう。
との2メンツできました。
安心してはだめです。他にはありませんか?
とがわかったらではどうかな?と考えましょう。
との2メンツできました。
つまり、の形で2メンツ作るには、
のどれかがくれば良いのです。これが頭の中ですぐにわかるようになりたいですね。ひとつわかればスジで考える事が大事です。
3つすべて頭の中で考えてみるのです。そうすればもれる事がありません。ひとつでも忘れれば自分が損をすることになります。これは何度も牌を見て慣れてくればわかるようになります。
2-3.麻雀でよくある3面待ちのスジ2-5-8
上図を見て問題です。同じ質問です!
何が来れば2メンツできるでしょうか?
同じように考えて、答えはの3つです。この中のどれかがひとつくれば2メンツできますね。
2-4.麻雀でよくある3面待ちのスジ3-6-9
ではどうでしょうか?
何が来れば2メンツできますか?
これも同じように考えれば、が答えになります。
例に上げた3つは典型的な3面待ちの例で非常によく出てきますから、必ず覚えるようにしましょう。
それでは次に、良く出てくるもう少し難しい待ちで考えてみましょう。
3.スジで考える多面待ち
下図の手牌でテンパイしました。待ちがすべてわからなければ自分が損をしてしまいます。すべてわからなくてはいけません。
例に上げるケースは、雀頭がはっきり決まっていないケースです。その場合は変則的な待ちになるので訓練が必要ですね。
何が来れば上がりになるでしょうか?
重要なのはマンズの部分ですね。一番最初にわかるのはかもしれません。頭になってアガレますね。
の形になるからです。
他にはありませんか?
はどうでしょうか?
との形になり、1メンツ1雀頭になりアガレますね。
で上がれるということは、スジで考えてではどうでしょうか?
との形になり上がれますね。
こういった形を考える場合にポイントがあるのでこれから解説します。
3枚あるコーツをメンツと雀頭で2通り考える
の部分です。
は3枚あります。これをコーツとして考えれば、この手は4つメンツが完成していて頭がないことになります。つまりのタンキ待ちになります。
を頭として考えることもできます。
とのように分けて考えると、の両面待ちと考えで上がりになります。
上記の2通りを頭の中で考えれば、の待ちになるわけです。
ポイントがわかったのでもう少し難しい多面待ちを考えてみましょう。
下図の例では何が来ればアガリになるでしょうか?
問題なのはマンズの部分ですね。
が3枚あります。これをコーツとして考えれば、
の形が残り、との※ノベタンのアタマ待ちになります。
それではを雀頭として考えた場合にはどうなるでしょうか?
の形が残ります。これは、2-3.よくある3面待ち2-5-8で解説しました。
のどれかが来ると上がりになります。
つまり、この例題の上がり牌はとの5面待ちになります。
4.麻雀のスジから考える切り方
今手牌の中でとカンチャンの部分があるとします。カンチャン待ちではの4枚しか期待ができません。
そこへを引いてきました。の形になります。この場合がいらなくなり捨てるのがセオリーになります。そしての両面が残ります。
を引いてを捨てたということになります。このふたつの関係はスジの関係ですね。
つまりメンツをひとつシュンツを作る場合はスジ関係の牌はひとつあれば良いということが言えます。
でメンツが完成したとします。この3つの牌でスジ関係にある牌はありません。数字が3つ並んで1メンツですから、とが同時に含まれるひとつのシュンツはないのです。
だからの形の場合に、を引けば両面を残してを捨てるのがセオリーとなるのです。
そんなこと当たり前だよ!と言われそうですが・・・
下記の場合ではどうでしょうか?よくある形です。
この形で待っていたところにもう一枚を引いたとします。この場合にすぐにを捨てることができるでしょうか?
先ほどの話と同じようにを引いてスジであるを捨てるのです。
結果になりますね。
かがくれば2メンツできるという点ではどちらも同じですが、イーペーコーという役があることを考えれば後者の方に形を変えるのがセオリーとなります。
このようにメンツ候補の部分やメンツにある牌を引いてきた時に、そのスジ牌と入れ替えることはよく行いますから覚えておいて下さい。
複雑になればわかりづらくなりますが、基本は同じです。
5.まとめ
今回は麻雀で超重要な言葉のスジについて解説しました。わからない言葉が飛び交うのが麻雀で、最初は誰でもわけがわかりません。
簡単に解説しましたので頭に入ったでしょうか?ひとつずつ覚えていけば確実に理解ができ、楽しくなっていきますからついてきて下さい。それではポイントをまとめます。
“麻雀で重要なスジ”
- 1-4-7 イースーチー
- 2-5-8 リャンーウーパー
- 3-6-9 サブローキュー
- 典型的な3面チャンの3パターンを覚えよう
- テンパイ時に何待ちか?はスジで考えよう
- 雀頭が決まってない手牌では多面待ちになり、3枚ある牌をコーツで考えた場合と、雀頭で考えた場合の2通りで待ちを考えましょう
- メンツまたは未完成メンツにある牌を引いた場合に、そのスジ牌と入れ替えることはよく行います
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