麻雀でベタオリするならまず現物を捨てろ!すぐにマスターできる守りの原則

現物とは?
聴牌や立直をした人の捨て牌で安全牌の事。ベタオリする場合はこの現物牌を中心に捨てる。

麻雀は「ツモ」や「ロン」で上がる人よりも、長い目でみると放銃の少ない人が勝利を収める傾向があります。

それだけに麻雀上達のカギは、他家の待ちを読む力を身につけることは、重要なことになりますが、初心者の人にはなかなか難しい技術だといえます。

まずは、「現物」から覚えていき、できるだけ実際の対局で放銃をさける麻雀ができるように説明をしていきたいと考えています。

 

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1.麻雀の現物(ゲンブツ)とはどのような牌か?

麻雀で言う現物とは、放銃をしたくない対象者の捨てた牌や副露された牌が該当します。

東家が立直をした時に、対象が東家と考える場合は、東家の捨て牌と副露された牌が「現物」となります。

更に立直をかけた後に関しては、東家の捨て牌はもちろんですが、他家の捨てた牌も「ロン」をされなかったので東家に対する現物という事になります。

ここで注意をしたいのは、現物(ゲンブツ)はあくまでも全体に通用する安全な牌という意味ではなく、特定の対象者のみに対する安全牌だという事になります。

図A)
A東家の捨て牌

B南家の捨て牌

C西家の捨て牌

D北家の捨て牌

例のようにA東家が8巡目にを打牌して、立直をかけたとしたら、A東家に対する「現物」は、の8種類という事になります。

もちろん既に他家がダマで聴牌をしているとしたら、共通の現物牌以外は誰かに放銃の危険性がある事に変わりはありません。

しかしながら、他家のダマで聴牌は、実際にはわかりませんが、少なくともA東家に関しては、立直をしている事が事実になるので、最優先で放銃を避ける事になります

まずは※リーチ者を最優先に注意する!

自分がD北家だとすると、手牌にあるのであれば、を打牌すれば、東家だけでなく、南家と西家に対しても「現物」として扱う事が可能になります。

一方で、東家に対して「現物」でも南家や西家に対しては危険牌となってしまう事もありますから、「現物」の意味をしっかりと把握しておく必要があります。

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2.麻雀のベタオリとオリの考え方の違い

麻雀をやっていると「オリ」や「ベタオリ」という言葉がありますが、どちらも降りているように思えて全く違う牌の捨て方になっていきます。

2-1.オリの考え方

「オリ」というのは、100%勝負には行かないので、あきらかな危険牌は打牌しないものの、自分の面子はなるべく壊さないようにすすめていく戦術になります。

もちろん、現物などの安全牌があれば、優先的に捨てていきますが、無理に自分の順子などを崩してまで完全な「上がり放棄」という考え方ではありません。

「オリ」という戦術は、ある程度聴牌を目標に対局をすすめていきますので、自分に良い牌がきたときには、勝負にでることもあります

勝負に出る時は、これまでとは違い、多少の危険牌でも勝負をしていきますので、上手くいけば、自分が上がれますが、失敗をすると放銃をしてしまう事になります。

2-2.ベタオリの考え方

ベタオリというのは、自分の手牌の完成メンツでさえも捨てて行き、完全な安全な牌を捨てていく戦術になります。

ベタオリの場合は、「現物」以外にも、「合わせ打ち」や「完全現物牌」などを駆使しながら、放銃を避ける対局をすすめます。

ターゲットに対する危険牌を持ちすぎている場合に取る戦術です。それらを使って上がることは不可能だと感じた場合です。

従って、流局になった状態の時には、見事なくらいに牌がそろっていない状態になっている事が一般的になります。

「ベタオリ」の場合は、上がる事はできませんが、相手に放銃をしなくて済むという意味では、我慢の麻雀になりますが、必要な戦術になります。

2-3.ベタオリの必要性

上級者やプロの場合は、勝負に出るところと完全にベタオリをする所を考えて、対局をすすめていきます

自分が上がっても、1翻か2翻程度の場合には、はじめから「ベタオリ」を選択してしまう事も平然と行います。

上がる事に対しても、半荘の中でも少ないチャンスを活かした戦い方をしますので、滅多な事では放銃をしなくなります。

初心者の場合は、上がる事が楽しみという人も多いので、例え現物でも「暗刻」で持っていたら、無理に捨てる必要はないと考えてしまいます。

もちろん、どのような戦術で勝負をするかは、本人の自由ですが、現物を暗刻で持っていたら、少なくともベタオリの人は暗刻を捨てると思います。

本来麻雀は、4人で行う事が基本ですから、長い目でみると、自分が上がる可能性よりも、他家の誰かが上がる可能性の方が高くなります。

麻雀は、上がる事が楽しいと思いますが、やはり最終的には、放銃をしない人が強い人という事になると考えられます。

3.実践麻雀のベタオリ

ここからは、実際の対局でどのようにして「ベタオリ」を進めていくのかを、説明していきたいと考えています。

ベタオリと言うと、「現物」と言いたくなりますが、実際には「ベタオリ」を徹底するのであれば、他家の事も視野に入れた捨て牌をして行くことが重要になります。

ベタオリの基本的な打ち方は、以下の通りになっています。

  1. 合わせ打ちで安全な牌を切る
  2. 現物牌を捨てて、特定の対象者相手の安全牌を捨てていく
  3. 完全安全牌の利用
  4. 両面待ち対策のスジ読み

このように、他家に対して上がりを放棄してでも放銃を、さける打ち方を「ベタオリ」と言います。

3-1.合わせ打ちで完璧防御

合わせ打ちというのは、同巡の時に上家が捨てた牌と同じ種類の牌を打牌することで、上家が誰からも「ロン」をされなかったのですから、100%安全だという事がわかります。

合わせ打ちは、直前に捨て牌された牌なので、完全に安全牌と言えますが、次の巡になれば、上家以外には、安全牌とは言えなくなるので、注意が必要です。

3-2.現物は対象者のみへの防御策

合わせ打ちの次に優先されるのが、「現物」となる牌を打牌する戦術になります。

現物は、立直をかけている相手の捨て牌にある牌が基本になるので、安全牌と言えますが、他家に対しては、放銃の危険性が、あるという事を注意しなくてはいけません

3-3.完全安全牌は他家全てへの防御策

完全安全牌は、自分以外の人が全て共通して捨てている牌になりますので、他家に対して、完全な安全牌という貴重な牌です。

完全安全牌は、他の安全牌の可能性がなくなってきたときなどの最終手段として、打牌する牌なので、できるだけ終盤まで所有する事が望ましい牌になります。

それはいつ誰から※追っかけリーチがかかるかわからないからです。全員に広く通る安全牌ほどキープして、追っかけリーチに備えるべきなのです。

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3-4.スジ読みや壁でできるだけ安全な牌を切る

ほぼ安全だと思われる牌がなくなってくると、いよいよスジ読みや壁といった、戦術で安全牌を探す考え方になります。

スジ読みや壁といった戦術は、守備的な戦術としては、代表的な考え方になりますが、あくまでも両面待ちに対しての考え方になるので、他の待ち方には通用しない事もあります

スジ読みや壁と言った、戦術を使って安全牌を読むと、※ピンフなどの両面待ちは、かなりの確率で防ぐことができます。

しかしながら、「合わせ打ち」をはじめ、「現物」や「完全安全牌」と比べると、安全牌としての確率は一気に下がる事になるので、注意が必要になります。

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4.麻雀の現物の間違いとポイント

「現物」の勘違いで最も多いのが、現物は完全な安全牌だという間違った知識だといえます。

確かに「現物」は特定の相手には、安全な牌として安心をして打牌できますが、他家に対しては、危険牌となる事もあります。

リーチ者以外のテンパイ者に要注意することです。こっそりテンパイしている方は、リーチ者の現物が出やすいことを知っています。ですからわざわざ追っかけリーチをするのではなく、ダマテンで待っているケースがよくあります。

全体をよく見て、その局面で危険牌を捨てている方は、

  • テンパイしている
  • 好形インシャンテン(テンパイ確率の高い)
  • 高い手牌の可能性(ドラを多く持つなど)

の可能性があります。リーチ者ばかりに気を取られていてはいけません

5.まとめ

麻雀をやっていて、「上がり」の数は多いのに、終わってみると、3位か最下位という人は、是非、「ベタオリ」の技術を身につけることをおすすめします。

確かに「現物」を知っている事は、守備的にもなりますが、やはりそれだけでは、実戦では不充分ですし、「現物」を持っているだけで、打牌しないと意味がありません

麻雀は、上がる事よりも放銃をさける事が、上達への近道ですし、他家の捨て牌を注意深く見る事で、必要な知識が身につく事もあります。

「ベタオリ」という戦術は、「上がり」を完全に放棄するのですから、確かに我慢の対局になりますし、勝つ事はありえません。

しかしながら、麻雀というゲームは、ほとんどが我慢の連続で、少ないチャンスで勝負に出る事ができる人が強いと言われています。

最下位の多い人は、「守備重視の麻雀」を覚えていくことが、最も効率の良く、麻雀の実力向上につながると考えられます。

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この記事を書いた人ーWRITER-






千葉県柏市 NPO法人健康麻雀グループ
理事長 河原 健治です!
もともとは麻雀が好き過ぎて始めたお仕事。
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