面前ツモとは?
副露をせずに自らのツモで上がる役のことで、略してツモと言う。1ハン役。
麻雀の用語や役は、略称で呼ぶこともあります。「ツモ」という言葉はよく登場する言葉です。
上がる時の「ツモ」と牌山から1枚手牌に加える「ツモ」は異なります。今回は、役としての面前ツモを紹介します。
面前ツモとツモの違いをはじめ、役の基本的なことを説明しています。この記事を読む事で、「面前ツモ」と「ツモ」の区別がきちんと理解できるようになります。
1.面前ツモ(メンゼンツモ)の基本
はじめに簡単に説明をしておきます。今回、説明をする面前ツモは、役として一翻役のことです。
正式には、面前清自摸和(メンゼンチンツモホー)といいます。順番に牌山から牌を手牌加える「ツモ」(自摸)とは違いますので、注意が必要です。
上がった時に「ツモ」といって、「※リーチ・ツモ・ドラ1」などと言います。この時のツモは、あくまでも「面前ツモ」のツモになります。
初心者の中には、上がりの「ツモ」と混乱してしまう人もいるようです。この記事では、面前ツモと表記している場合は、上がり役としての「ツモ」になります。
どんな場合でもツモ上がりの場合は「ツモ!」と発声します。でも「面前ツモ」の1ハン役が付くのは、文字通り面前の場合だけです。
1-1.面前ツモとは?
面前ツモは、その名の通り、面前でツモ上がりをすることをいいます。面前で上がる役ですから、副露をすると成立しません。
■面前ツモ(メンゼンツモ)
待ち牌
の嵌張待ち(カンチャンマチ)です。この場合は、役が特にありませんからロン上がりをすることはできません。面前ツモしか役がありません。
1-2.面前ツモの聴牌(テンパイ)の形
面前ツモのテンパイは、原則的にどの待ち方も成立します。一応、基本的な待ち方を紹介しておきますので、復習のために確認をしておきましょう。
■面前ツモの両面待ち(リャンメンマチ)
待ち牌
の両面待ちです。かを「ツモ」できれば上がれますが、役がないので基本的に「ロン」では上がれません。
■面前ツモの辺張待ち(ペンチャンマチ)
待ち牌
の辺張待ちです。を「ツモ」できれば上がれますが、役がないので基本的に「ロン」では上がれません。
■面前ツモの嵌張待ち(カンチャンマチ)
待ち牌
の嵌張待ちです。を「ツモ」できれば上がれますが、役がないので基本的に「ロン」では上がれません。
■面前ツモのシャボ待ち
待ち牌
のシャボ待ちです。かを「ツモ」できれば上がれますが、役がないので基本的に「ロン」では上がれません。
■面前ツモの単騎待ち(タンキマチ)
待ち牌
の単騎待ちです。を「ツモ」できれば上がれますが、役がないので基本的に「ロン」では上がれません。
■面前ツモのノベタン待ち
待ち牌
のノベタン待ちです。かを「ツモ」できれば上がれますが、役がないので基本的に「ロン」では上がれません。
1-3.面前ツモの注意点
面前ツモで最も気をつけなくてはならないのが、役がない時です。他に役があれば、「ロン」でも上がれるので安心できます。
一般的な考え方であれば、「リーチ」をかけることで役をつくります。面前ツモで上がれれば理想ですが、リーチをかけることでロン上がりができます。
2.面前ツモはこんな時に狙おう!
面前ツモをねらうのは、役もなく、リーチもかけたくない時になります。初心者の方だと役がない場合は、「テンパイ即リーチ」になりがちです。
確かにリーチをかければ、ロンでも上がれるようになります。但し、ドラがなければ一翻役です。
しかもリーチには最大の弱点が存在します。自分の引いたツモが、他家に対して危険牌でも逃げられないところです。
状況的に基本はテンパイの形を保ちつつ、必要であればベタオリをする。面前ツモで上がれれば、ラッキー程度の気持ちの時にねらえます。
もしかするとここで不思議に思うかもしれませんね。「どうしてリーチをかけないの?」ロン上がりができるようにリーチをするべきだと。
麻雀は上がり以上に考えなければいけない事があります。それは順位です。先ほども書きましたが、リーチには弱点があります。必要のないリーチは避けることも大切だからです。
3.面前ツモの予備知識
面前ツモの基本的な役の上がり方が理解できたと思います。ここからは、実戦でも利用できる戦術などを紹介していきます。
3-1.面前ツモの由来や語源
麻雀の用語や役の名称には、様々な由来や語源があります。本家中国から伝わった風習のものと見た目で名称がついたものにわかれます。
面前ツモの謎を解くには、正式な名称から考えることが必要です。「面前清自摸和」(メンゼンチンツモホー)が面前ツモの正式な名称になります。
日本の麻雀を主に考えると、「面前清」は、副露をしていないことを意味します。そこに「自摸」(ツモ)で上がるということになります。
これだけだと、何となく理解はできますが、まだピンときません。本家中国の麻雀を考えてみましょう。
日本の麻雀で、「チー」や「ポン」をすると手牌の右脇にさらします。ところが、中国の古典麻雀の副露は、手牌の前方にさらすルールになっています。
場所的には、手牌と壁牌の間にさらすことになります。これが、「面前清」の意味につながる理由です。
「面前」は門の前をさし、「清」は清らかという意味です。「門の前は清らかな状態を保っている」となります。
清らかな状態というのは、「何もない」という意味になります。従って、副露をしていない状態のことを「面前清」というようになったと言われています。
3-2.面前ツモと同時に作りやすい役
面前ツモは、※槍槓(チャンカン)など一部の役以外は複合ができます。昔は※平和(ピンフ)もできませんでしたが、今は複合役になっています。
※槍槓(チャンカン)に関して詳しくは下記サイトをご覧ください。
ここでは、初心者の方に是非、覚えておいて頂きたい複合役を紹介します。麻雀役の中でも基本的な組み合わせになっています。
いずれも、面前ツモなので、「ロン」で上がることは想定していません。あくまでも「ツモ」上がりが基本です。
3-2-1.面前ツモ+ピンフ
面前ツモとピンフの複合役です。ピンフは、雀頭と4つの順子で構成し、テンパイ時に両面待ちになる役です。
■面前ツモ+ピンフ
待ち牌
の両面待ちなので、ピンフが成立します。ピンフの雀頭は役牌になる牌は認められませんので注意が必要です。
3-2-2.面全ツモ+タンヤオ
面前ツモとタンヤオの複合役です。タンヤオは、数牌の※中張牌(チュンチャンパイ)だけで役を構成する必要があります。
※中張牌(チュンチャンパイ) 数牌(萬子、索子、筒子)の2~8の牌のこと
■タンヤオに関しては下記のサイトで詳しく解説しました。
■面前ツモ+タンヤオ
待ち牌
をツモできれば、面前ツモ+タンヤオになります。この組み合わせは、基本役になるので覚えておきましょう。
3-2-3.メンタンピンツモ
「メンタンピンツモ」というのは、リーチ・タンヤオ・ピンフ・面前ツモです。麻雀の基本的な役の複合で頻繁に使用されます。
図は省略しますが、リーチをかけているので裏ドラも期待できます。上がった時は、気分の良い役なので、チャンスがあれば狙ってみましょう。
リーチ・タンヤオ・ピンフ・面前ツモの役で上がった時は、必ず「メンタンピンツモ」の語呂で考えるようにして下さい。語呂で考えれば役をうっかり数え忘れることも少なくなるからです。
3-3.面前ツモとロン
面前ツモは、自身のツモで上がります。一方の「ロン」は、他家からの放銃によって上がることができます。
一見すると「面前ツモ」の方が、実力者の役のように思えます。実際には、「ロン」で上がることの方が、実力があるとみられます。
面前ツモで上がるのは、基本的に運の要素が殆どになります。ところが、ロンは上がり牌を打牌するように誘導をすることも不可能ではありません。
3-4.ロンを見逃す面前ツモ
リーチをかけている場合に、両面待ちでツモ上がりをした時に高得点になることがあります。そのような時には、わざと他家のロンを見逃す人もいます。
リーチをかけて当り牌を見逃してしまった場合は、「ツモ」でしか上がれません。その制約を逆手にとった戦術になります。
■ロンを見逃して、ツモ上がりをする
待ち牌
の両面待ちです。リーチをかけていますからどちらが出ても上がることはできます。が出た場合は、見逃す戦術もあります。
これで、ロンは出来なくなるので、後はツモ上がりをねらうだけです。もしをツモ上がりすれば、※三色同順で上がることができます。
4.面前ツモの間違いとポイント
面前ツモで最も危険な間違いは、副露している場合でも「面前ツモ」で上がれると思ってしまうことです。
上図のようなケースでで上がれば、タンヤオがありますから問題ありません。しかし思わずで「ツモ!」と言ってしまう方が多くいます。
「ツモなら上がれるでしょ!」と思っているのです。ツモはあくまでも「面前ツモ」です。面前でなければ成立しない役です。
絶対に間違えないように注意して下さい。
5.まとめ
面前ツモという上がり方は、麻雀の基本中の基本になります。特にピンフやタンヤオなどの基本的な役との複合も頻繁にみられます。
麻雀の実力向上には、面前で打つのが基本的なことだと考えられます。もちろん役が出来上がれば最も理想的な形です。
面前で役があれば、ロンで上がることもできます。まずは、副露を我慢して、面前で麻雀を打つ習慣をつけましょう。
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