麻雀牌の数は34種類で136牌。1種類につき4枚ずつです。初心者の方はそんなに多くの牌を覚えることなど不可能に感じるかもしれません。
でも実は麻雀牌の種類をおぼえるのは簡単です。コツさえつかめばだれでもすぐに覚えることができます。
牌の種類を頭に入れることができれば、麻雀のルールは理解しやすくなります。そして麻雀が親しみやすいものになるでしょう。
では、麻雀牌の種類と、それを覚えるコツについて解説してきます。
1.麻雀牌の種類は大別して3つ
麻雀牌の種類は34種ですが、大きくパターン分けをすれば簡単です。そのパターンは3つに分けることができます。
それは「数」「風」「三元」です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1-1.麻雀牌の種類大別①-数牌(シュウパイ)
数牌は1から9までの数字を表しています。それぞれの数字に3種の数牌があります。つまり9×3で27種類の数牌が存在します。
3種の数牌は、それぞれ「萬子(マンズ)」「筒子(ピンズ)」「索子(ソーズ)」と言います。
牌の名前は「ズ」を省略して呼びます。その「マン、ピン、ソー」の頭に、中国語の数字を当てはめるのです。
1から9は「1(イー),2(リャン),3(サン),4(スー),5(ウー),6(リュー),7(チー),8(パー),9(キューもしくはチュー)」です。
この発音、実際の中国語とは少し違うのですが、リズムが良いのですぐに頭に入ってくるでしょう。
では、実際の数牌の発音を見ていきましょう、まずは萬子です。
「イーマン」「リャンマン」「サンマン」「スーマン」「ウーマン」「ローマン」「チーマン」「パーマン」「キューマン」となります。
萬子は漢数字が書いてあるので、間違いにくい牌です。
次は丸い模様が特徴的な筒子です。
「イーピン」「リャンピン」「サンピン」「スーピン」「ウーピン」「ローピン」「チーピン」「パーピン」「キューピン」
筒子は丸の数で、その数字を表します。特に間違いやすいのがとです。色も形も似ているので注意しましょう。
数牌の最後は、緑の棒のような模様の索子です。
「イーソー」「リャンゾー」「サンゾー」「スーソー」「ウーソー」「ローソー」「チーソー」「パーソー」「キューソー」
索子も、イーソーだけが鳥の形をしていていますが、その棒の数で数字を表してます。とが紛らわしいですが、よくみるとはM字になっているので、そこで判別できます。
さて、数牌について説明してきましたが、まとめるとこうです。
1から9までの数字の牌が3種類ある。これだけ覚えておけば大丈夫です。
1-2.麻雀牌の種類大別②-風牌(フォンパイ/カゼハイ)
風牌は4種類しかありません。「東」「南」「西」「北」です。
それぞれ「トン」「ナン」「シャー」「ペー」と発音します。
通常なら方角を意味する漢字ですが、麻雀においては「親の位置」を意味します。つまり、親なら「東」となり、反時計回りに南→西→北となります。
親が変われば、風は1つ回ります。南の人が東になり、西の人が南になります。自分の風牌を3個集めると役になり、価値が出ます。
また、この4種の風牌と、次に説明する3元牌を合わせて「字牌」と言います。
1-3.麻雀牌の種類大別③-三元牌(サンゲンパイ)
三元牌はその字の通り3種類しかありません。「白(ハク)」「發(ハツ)」「中(チュン)」です。
白は何も書かれていない牌であることが多いです。發は複雑な漢字で、中はシンプルに赤で印字されています。
三元牌はちょっとほかの牌と違っています。数字や方角のように順序がわかりにくいのです。麻雀では「ハク、ハツ、チュン」の並びになっていますので、そのまま語呂で覚えましょう。
シンプルな図柄で重要な牌ですので、すぐに覚えてしまうとおもいます。三元牌のうち一種類を3個集めるだけで価値があります。そして三元牌を3個集めると、麻雀でもっとも価値の高い「役満」である「大三元」が完成します。
以上が麻雀牌のすべての種類です。136個ある牌はすべてこの「数」「風」「三元牌」で構成されています。
つまり1から9までの数牌が3種27牌、風が4種、三元牌が3種で、合計34種類の牌になります。その34種が4枚ずつあるので、全部で136個になります。
2.麻雀牌の数牌はヤオチュウ牌とチュンチャン牌の2種
さて、すべての牌を説明してしまいましたが、その効果についてもう少し簡単に説明します。
牌にはもう一つ大きな分け方があって、幺九牌(ヤオチュウ牌)と中張牌(チュンチャンパイ)に分けることができます。それぞれ効果が違うので覚えておきましょう。
2-1.幺九牌(ヤオチュウ牌)
ヤオチュウ牌は数牌の1か9、それと字牌のことです。麻雀では集めにくいとされていて、ヤオチュウ牌だけで構成される役もあります。
2-2.中張牌(チュンチャン牌)
チュンチャン牌は数牌の2から8までのことです。数字のつながりがあり集めやすい牌です。チュンチャン牌だけの役もありますが、集めやすい分、ヤオチュウ牌だけの役よりも価値が低くなっています。
つまり数牌の1と9だけが、集めにくい分、特別な意味を持ちます。ここではそのことだけを覚えておけばいいでしょう。
3.ルールによって使わない赤牌と花牌
赤牌と花牌はルールによって使用されることがあります。
まず赤牌は数牌の5が赤くなっている牌です。の3種類です。この赤い牌を持っているだけで価値が上がります。この赤牌は採用すれば通常ドラ扱いとします。
花牌も効果は同じで、持つことで価値を上げる効果があります。ただ、赤牌と違うのは、花牌は自分の手から除外して使うということです。
現在では花牌を使うルールは少ないので知らなくても心配無しです。赤牌に関してはよく採用するケースがあるので覚えておいて下さい。
使い方や価値の上がり方などはここでは説明しきれませんが「持っているといいことがある」とだけおぼえておけばいいでしょう。
4.よくある間違い
麻雀牌の種類は一見すると多く見えます。136個の牌を1つずつおぼえていくのは途方もないことなのではないだろうか?と気後れすることもあるでしょう。
間違いやすいのは、これらの牌を1つ1つ頭でおぼえていこうとしてしまうことです。麻雀牌を覚えるコツは発音のリズムです。1から9までのリズム、東から北へのリズム、そして三元牌。3パターンに分けて、なんとなく覚えていけばいいでしょう。
5.まとめ
麻雀牌は数多く見えますが、その種類はシンプルに分けられます。まとめて掲載しておきます。
萬子は
「イーマン」「リャンマン」「サンマン」「スーマン」「ウーマン」「ローマン」「チーマン」「パーマン」「キューマン」
筒子は
「イーピン」「リャンピン」「サンピン」「スーピン」「ウーピン」「ローピン」「チーピン」「パーピン」「キューピン」
索子は
「イーソー」「リャンゾー」「サンゾー」「スーソー」「ウーソー」「ローソー」「チーソー」「パーソー」「キューソー」
風牌は
「トン」「ナン」「シャー」「ペー」
三元牌は
「ハク」「ハツ」「チュン」
発音は中国語ですが、特に難しいことはなく、覚えてしまえばより麻雀が親しみやすく感じるでしょう。
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